2026.10.30レポート
CHILL CLASSIC CONCERT SEASIDE -1990s&2000s Memories Collection- 公演レポート
2026年10月24日(土)・25日(日)の2日間、横浜港・大さん橋ホールにて「CHILL CLASSIC CONCERT SEASIDE -1990s&2000s Memories Collection-」を開催しました。
あの頃、何度も聴いたあの曲が、オーケストラの響きでどう生まれ変わるのか。1990年代から2000年代を彩った名曲の数々を演奏した、全6公演の様子をお伝えします。

<海辺のホールで、開演前からチルタイム>
会場に並ぶのは、ハンモックにビーズクッション、リクライニングチェア。海に面した大さん橋ホールで、ハンモックにゆらりと揺られる人、ビーズクッションに深く身を沈める人と、開演前からすでにチルタイムが始まっていました。
大切な人とクラフトビールを片手に語らう人や、アレンジャー中山博之さんによる、本公演の楽曲アレンジ秘話を読みながら開演を待つ人の姿も。大人気のスナックを手に、開演までのひとときをのんびりと味わう様子が見られました。
アレンジ秘話はこちらからご覧いただけます。
https://chill-classic.jp/news/0c651145-c333-492f-94f6-80e7d1b93082/

<「innocent world」から、あの頃へ>
1. 「innocent world」
2. 「赤い糸」
3. 「ハナミズキ」
4. 「空も飛べるはず」
5. 「涙そうそう」
6. 「Time goes by」
7. 「Lovers Again」
8. 「らいおんハート」
幕開けは「innocent world」。
イントロが響いた瞬間から、会場は90年代の空気に変わります。曲の後半には、コンサートマスターのビルマン聡平さんのヴァイオリンソロに、飯島哲蔵さんのチェロをはじめとした弦楽器や管楽器が重なり、エモーショナルな大サビを迎えます。さっそくあの頃の記憶が鮮明によみがえる、オープニングとなりました。

続くは「赤い糸」。Aメロ・Bメロで木管楽器が優しくつないだメロディーを、サビでは金管楽器が朗らかに奏で、各楽器の音色の魅力が存分に披露されました。最後のハープの余韻が残る中、次の「ハナミズキ」もハープから始まります。実はこのように、曲と曲のつなぎも、プログラムの流れを考えてアレンジがなされているのが、中山さんの編曲の特徴です。同じメロディーが繰り返される曲でありながら、様々な楽器が色々な表情を見せて、終盤に向けて大きく広がっていく演奏が印象的でした。
「空も飛べるはず」では、金管楽器のメロディーとそれを引き立てる木管楽器や弦楽器のフレーズが疾走感を演出し、一転して「涙そうそう」では、切ない響きがしっとりとお客様の胸に沁みていきます。
今回のグリーティングカード特典曲となった「Time goes by」は、繊細でありながら力強い演奏が歌詞のメッセージを彷彿とさせ、思わず口ずさみたくなる一曲でした。公演から約2週間後には、グリーティングカードでその公演の音源が聴けるのもうれしいポイント。公開をどうぞお楽しみに。
ハープの音色に引き込まれる「Lovers Again」は、木管楽器のアンサンブルを中心にした一曲。フルート・オーボエ・クラリネットが紡ぐハーモニーに、あの頃の切なさがよみがえります。
「らいおんハート」は指揮者の海老原光さんのお気に入り曲!ピアノを中心としたしっとりした雰囲気の1番からはじまり、2番ではドラムが加わりより彩り豊かな演奏に。サックスが奏でるジャジーな響きが、楽曲全体にお洒落で大人な雰囲気を醸し出しました。

<6公演、全7種の楽器が即興で魅せる>
前半と後半のあいだは、恒例の楽器紹介。公演ごとに異なる楽器が登場し、各奏者が、あの頃の名曲を即興で披露しました。フルートの清水伶さんとクラリネットの須東裕基さんは、今回がチルクラシック初出演です。
第1公演:フルート・清水伶さん 打楽器・竹内大貴さん
第2公演:オーボエ・本多啓佑さん 打楽器・竹内大貴さん
第3公演:クラリネット・須東裕基さん 打楽器・竹内大貴さん
第4公演:ファゴット・垣内紀子さん 打楽器・竹内大貴さん
第5公演:サックス・田中拓也さん 打楽器・竹内大貴さん
第6公演:ハープ・池城菜香さん 打楽器・竹内大貴さん

サックスの回では、田中さんがマウスピースを付け替えて、クラシックとジャズで音色ががらりと変わる様子を披露しました。全公演で登場したのは、通常のオーケストラには入っていないドラム。竹内大貴さん(打楽器)が、オリジナルのビートを刻みました。

<それぞれの楽器が「歌声」で魅せる後半>
9. 「涙のキッス」
10. 「ラブ・ストーリーは突然に」
11. 「SAY YES、別れの曲(ショパン)メドレー」
12. 「OH MY LITTLE GIRL」
13. 「Story」
14. 「世界が終るまでは...」
15. 「終わりなき旅」
後半の幕開けは、動画撮影OKの「涙のキッス」。
原曲の歌い回しをそのまま表現するようなトロンボーン、トランペット、ホルンの金管のメロディーが、客席を曲の世界へと引き込んでいきました。

「SAY YES、別れの曲(ショパン)メドレー」は、90年代に一世を風靡したあの名作ドラマを彩った2曲を組み合わせたメドレー。J-POPからクラシック、そしてまたJ-POPへとつながる、チルクラシックだからこそのアレンジに、思わず聴き入ってしまいます。
「OH MY LITTLE GIRL」は、チェロ、トロンボーン、ホルン、ファゴットといった中低音域の楽器がメロディーをつなぎ、尾崎豊さんらしい繊細で力強い「声」を表現。最後のサビには、中山さんのこだわりの編曲として、メロディーと掛け合うように歌うサックスソロが会場に響き渡りました。
弦楽器だけで奏でられた「Story」は、弦楽器の魅力を存分に味わえるクラシカルな演奏。セカンド・ヴァイオリンやヴィオラが奏でるオリジナルのフレーズも聴きどころです。
「世界が終るまでは...」では、始まりのサックスがかっこよく響き、ピアノが懐かしさを添えます。
本編のラストは「終わりなき旅」。桜井和寿さんの独特な歌い回しを様々な楽器が表現しました。原曲のようにフェードアウトするのではなく、勇ましく締めくくられるラストまで、客席はじっと聴き入っていました。

<アンコール>
アンコールは、拍手の大きさで演奏曲が決まる恒例の参加型企画。候補は次の3曲です。
①「キセキ」
②「手紙〜拝啓十五の君へ〜」
③「丸の内サディスティック」
曲のラインナップが発表された際に客席からは、「選べない〜」の声も。全6公演中4公演で「丸の内サディスティック」が選ばれました。ビルマンさんの圧倒的なヴァイオリンと、それをやわらかく支える中山さんのピアノのデュオは、何度聴いても心を奪われます。

フィナーレは、ゆずの「栄光の架橋」。2000年代を代表する名曲で締めくくられ、熱気に満ちた会場ではスタンディングオベーションも起こりました。
懐かしいメロディーが、オーケストラの響きで新しい思い出へと変わっていった全6公演。あの頃を一緒に過ごした方とも、ひとりでも、それぞれの時間を重ね合わせながら楽しんでいただけたのではないでしょうか。

<関東エリア販売中の公演>
1.「CHILL CLASSIC CONCERT -Winter Illumination- Supported by ヱビスビール」
「上質なオーケストラを気軽に楽しめる」体験はそのままに、会場を彩るイルミネーションが生演奏の感動をさらに引き立てる、冬の特別な公演です。
日程:2026年11月22日(日)・23日(月・祝)
会場:幕張メッセ 展示ホール9(千葉)
協賛:ヱビスビール、山崎製パン、ローソンチケット
詳細はこちら
2.「CHILL CLASSIC CONCERT -Love Song Selection-」
横浜エリアで初開催し、好評を博したラブソング特集。世代を超えて愛されてきた名曲の数々を、壮大なオーケストラアレンジでお届けします。
日程:2027年4月24日(土)・25日(日)
会場:横浜武道館(神奈川)
協賛:ローソンチケット
詳細はこちら
また、チルクラシックのデジタルアルバムは、各種ストリーミングサービスで配信中です。日常のなかで安らぎたいときに、ぜひ聴いてみてください。
デジタルアルバムはこちら
<ご来場いただいた皆様のご感想>
アンケートよりいただいたご感想の一部を紹介いたします。
「本日の公演とっても素敵でした。周りがカップルやご夫婦、お友達できてる中一人で入るのは少し勇気が要りましたが、公演が始まるとそんなことも気にしないくらいあったかい音色に包まれて不思議と吸い込まれるような感覚になりました。チルクラシックずっとずっと行ってみたくてやっとこれたので本当に嬉しかったです。今回は初めての来場だったので、とりあえずと思い1番お手軽な値段のお席にしましたが、今度は演奏者や楽器の音をもっともっと間近で感じたいのでグレードアップして行こうと思います。」
「学生時代、吹奏楽部だったからかやはり生の合奏に心躍りました。主旋律の楽器がスクリーンに映るのでその楽器の音色だと確認できてとてもよかったです。また、聴き馴染みのあるJ-POPのため、とくにクラシックに興味のない夫も誘えていい経験でした。」
「出演者の雰囲気が良く、演奏も最高でした!編曲秘話を見てから曲を聴くとより想いが乗って感動しました!」
「とても楽しかったです。クラシックは、敷居が高いと感じていましたが、このコンサートは、グッとさげて頂いているので、すごく楽しめたし、オーケストラ好きだなと思えたので、いろいろコンサートへ行ってみたいと思います。」
協賛
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ご来場誠にありがとうございました。
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