2025.10.24レポート

CHILL CLASSIC CONCERT SEASIDE -1990’s Memories Collection- セットリスト&楽曲アレンジ秘話 公開!

▼ 目次
セットリスト&楽曲アレンジ秘話
「CLOSE TO YOU〜セナのピアノII〜/DEEPER AND DEEPER/LA・LA・LA LOVE SONG」メドレー 「ラブ・ストーリーは突然に」 「世界中の誰よりきっと」 「空も飛べるはず」 「Hello,Again~昔からある場所~」 「LOVE LOVE LOVE」 「別れの曲 エチュード集 Op.10 第3番 ホ長調より / SAY YES」メドレー 「もう恋なんてしない」 「たしかなこと」  「SWEET 19 BLUES」  「PRIDE」 「名もなき詩」 「世界が終るまでは…」 「HOWEVER」
今回も、すべての楽曲のアレンジを担当した、編曲家・中山博之さんに、アレンジを行なったポイントや聴きどころを話していただきました。
中山博之

中山博之編曲・ピアノ/企画協力

東京藝術大学作曲科卒業。 主な編曲作品「ジブリ・ザ・クラシックス」/Xbox360「ブルードラゴン」/「ロスト・オデッセイ」/「【DS版】ファイナルファンタジーIII」オープニング/「グイン サーガ」/「キングダムハーツ・ピアノコレクションズ」/「浅田舞&真央 スケーティング・ミュージック2009-10 カプリース」/「ファイナルファンタ ジーPIANO OPERA I / II / III、IV / V / VI、VII / VIII / IX」/「ファイナル ファンタジーオーケストラアルバム」/「Distant Worlds music from FINAL FANTASYコンサート」/「memoria!/下村陽子25周年ベストアルバム」/Apple Arcade「ファンタジアン」オーケストラピアニストとして東京交響楽団、日本フィルハーモニーとの共演、映画・TVコマーシャル音楽のピアノ演奏レコーディング、フィギュアスケートの 浅田真央選手がプログラムに使用した「カプリース」、NHK朝の連続テレビ 小説「梅ちゃん先生」の演奏を担当。 2006年 ポーランド大使館でショパン作品を演奏 2010年 ショパン生誕200年記念・NHKカルチャー主催のワルシャワ交流祭 ツアーに参加、ワルシャワ・パリにてショパンを演奏し喝采を浴びる。2011年 NHKラジオ第2文化講演会「ショパンとその時代」に出演 2012年 スペインのマヨルカ島、スイスツアーを開催 2014年 ブラジル・サンパウロにて海外初の「ピアノ・オペラ ファイナル ファンタジー」(国際交流基金主催)コンサートに出演 2015年・2016年「ピアノ・オペラ ファイナルファンタジー」ワールドツアー、パリ・ブリュッセル・ストックホルム・ロンドン・台湾・韓国・香港・シンガポール・ブラジル・メキシコ・ニューヨーク・ロサンゼルス公演に出演。2018年 東京白寿ホールにて、中山博之個展を開催。2021年東京オリンピック2020の開会式において、オーケストラ編曲したファイナルファンタジー""勝利のファンファーレ""が使用された。2022年10月から12月までNHKラジオ第2において、芸術その魅力「19世紀パリ音楽サロンへの旅」が13回にわたり放送される。2023年2月シンガポールにて、ファイナルファンタジーピアノリサイタルにソリストとして出演。2024年10月岐阜県で行われた国民文化祭開会式において、天皇皇后両陛下ご臨席の中、プッチーニ作曲トゥーランドットより「誰も寝てはならぬ」の室内楽編曲、ならびにピアノ演奏をする。 現在スクエア・エニックス公式YouTubeにて、ファイナルファンタジー作品等を編曲・演奏。https://www.youtube.com/channel/UCMx60HYcw1ieiPlZZagfqXQ 桐朋学園芸術短期大学非常勤講師、NHK、読売カルチャー講師。

編曲裏話

「CLOSE TO YOU〜セナのピアノII〜/DEEPER AND DEEPER/LA・LA・LA LOVE SONG」メドレー

―オープニングから超有名ドラマソングのメドレーですね。どんな雰囲気に仕上がりましたか? 静から動へ、そして幕開けという世界観ですね。 ―メドレーだからこそできたアレンジ、難しかった点などありますか? 違う雰囲気の曲を組み合わせる事によって、緩急の変化や世界観の化学反応がうまく起こせたかなと思います。 1曲目の役割としてどのように持って行くかは難しかったですね… コンサートに引き込まれるような流れ作りと、もっと聴きたいと思えるような構成のバランス、匙加減を考えアレンジしました。 セットリストのそれぞれの役割は、これからもこだわっていきたいポイントのひとつです。 ―注目してほしいポイントはズバリ中山さんのピアノですか?笑 は、はい…笑

「ラブ・ストーリーは突然に」

―原曲があまりにも有名な曲だと思うのですが…  あえて変えたところ、あえて原曲の世界観を残したところがあれば教えてください。 変えたところはメロディーの後ろで奏でる背景ですね。 今回は、軽やかさと少しポップなノリをイメージした背景にしました。 基本のリズムやコード進行はあえて変えていません。 小田和正さんの透明感は失わないように心がけてアレンジしました。

「世界中の誰よりきっと」

―最初の打楽器の1音目からテンションあがっちゃいました! 原曲の力です。名曲にはイントロからインパクトのある何か…がありますよね。 もちろんメロディーが顔になりますが。 ―特に注目してほしいポイントはありますか? サビに至るまでの持って行き方ですかね。 どの楽器を組み合わせてサビまで盛り上がりをつけるか… 今回は弦楽器と金管楽器がサビを誘ってくれるようにアレンジしました。 あとクラリネットのAメロはうまくマッチしたかなと。

「空も飛べるはず」

―どのようなアレンジになりましたか? メロディーがより翔けるように、背景を疾走感のある流れの音形を組み合わせました。 スピッツさんの歌声の軽やかさも失わないよう、気をつけました。

「Hello,Again~昔からある場所~」

―こちらは過去にも演奏した曲ですね。今回新たにアレンジしたポイントはどういう部分でしょうか? 前回はピアノソロでしたが、ヴァイオリンとチェロを加え、この曲では小編成(室内楽)だからこそ感じられる各々の楽器の音色や歌い回し、息遣いが身近に感じられるようアレンジしました。

「LOVE LOVE LOVE」

―アレンジする際、特に意識した点や工夫したポイントはどこですか? こちらも原曲の世界を大事にしました。 1回目のAメロはフルートとヴァイオリンが奏ますが、2回目はチェロ、ファゴットに移ります。 その際にヴァイオリン群は新たに作った対旋律(カウンターメロディー)なので、そこも注目して聴いてもらえたら嬉しいです。 最後の最後までさまざまな楽器が混ざり合うので、堪能してください。

「別れの曲 エチュード集 Op.10 第3番 ホ長調より / SAY YES」メドレー

―SAY YESから入り別れの曲に繋げさらにSAY YESに戻るという… 曲のつなぎめが難しかったのではないかと感じましたがいかがですか? はい、難しかったです笑 でも一番お気に入りかもしれません。。。 2曲の原曲キー(調性)を重視したかったので、その相性が中々難しく…そこは悩みました。 ピアノのカデンツァ(ソロの見せ場)を作って、転調しました。 あと率直にSAY YESが好き過ぎて、1回で終わるのは辛く、別れずに再会して感動的に終わりたいなと思いました。 ―ここを聴いてほしい!などポイントがあれば教えてください。 意外にも「SAY YES」のAメロ笑 サビの金管楽器もとても気に入っています。

「もう恋なんてしない」

―グリーティングカードの特典楽曲ですね。どんなアレンジになりましたか? 木管楽器、金管楽器、弦楽器、ハープ、打楽器それぞれを生き生きさせました。 全体にわたり愉快に、そして華やかに仕上がったと思います!

「たしかなこと」

- どんなイメージで編曲されましたか? 幅広い世代に親しまれている楽曲なので、小田和正さんの原曲のイメージをそのまま表現することを考えました。 オーケストラでいろんな楽器が重なって、少しずつ集まっていくような、あたたかさと感動を感じられるように仕上げました。 -冒頭、ファゴットから始まるのは珍しいなと思ったのですが 実は、出だし部分はかなり悩んで、5回くらい書き直したんです。 弦楽器で始めるか、フルートにするか…でもフルートだと華やかすぎるかな、と。 最終的には原曲の流れを大切にしたくて、木管楽器から入ることを決めました。 木管楽器、弦楽器からグロッケン、ハープへと続く流れは、我ながら良かったなと思っています。
曲の終わりは“完結しているようで、していない”。原曲の持つ“未来に向けて想いが続いていくような感覚”を残したくて、聴いてくださった方の中に、そっと絆が生まれるような…そんなイメージを大切にしました。

「SWEET 19 BLUES」

―特に注目してほしい楽器やアレンジはありますか? クラリネット、サックス、トランペットがメロディーを奏でますので、注目してください!

「PRIDE」

―どんな曲の雰囲気に仕上がりましたか? こちらは原曲とはかなり離れ、晩秋をイメージした感傷的な雰囲気になっています。 メロディーの断片を使った幻想的なイントロ、テンポは落ち着き、コード(和音)を大幅に変えてメロディーの違った引き出そうと思いました。弦楽合奏の深い響きも、味わってください。

「名もなき詩」

―アレンジに結構苦戦したと伺いましたが… 実は一番苦労した曲です…いかにミスチルさんのあの力強い歌声を再現できるか、そこがアレンジのテーマでした。原曲の力は本当に偉大です。 ―イントロの印象が強い曲かなと思ったんですが、あのイントロの楽器はどう決めたんですか? 直感的に決めました、ティンパニーがまず頭に浮かびましたね。

「世界が終るまでは…」

―どんな雰囲気の曲になりましたか?注目してほしい楽器もあれば教えてください 原曲に近づけたかなと思っています、永遠のテーマです。 トロンボーンと、バストロンボーンの勇ましさがポイントになっています。 中盤のソロまわしもあり、そこに被せるようにサックスもカッコよく奏でるので注目してほしいです。

「HOWEVER」

―本編、ラストを飾る曲ですね。 冒頭にもお話ししましたが、一曲としてのアレンジの方向性も大事ですが、コンサートとしての流れ・役割も重視したいので「壮大な冒険の終わりに向かって」をテーマにアレンジしました。 実はGLAYさんのPVも参考にさせていただきました。 最後は情熱的に盛り上げられるよう、奏者さんの気持ちも高揚するよう考えて音を配置して書きました。
最後に、横浜公演にお越しいただく皆さまへメッセージをお願いします
この度もたくさんのお客様にお越しいただき、感謝しかありません。 アレンジによって良くもなり悪くもなってしまう責任のある中で、今回改めて感じたのは原曲の素晴らしさです。 こんなにも素敵で泣けて、思い出に残るメロディーは偉大で、原曲の力に何度も励まされました。 僕も1人のファンとして、コンサートを共に楽しみたいと思います。

    公演タイトル

    CHILL CLASSIC CONCERT SEASIDE -1990’s Memories Collection-

    会場

    横浜港・大さん橋ホール
    〒231-0002 神奈川県横浜市中区海岸通1丁目1−4

    公演日時

    DAY1:2025年10月25日(土)  第1公演 開場11:00 / 開演12:00  第2公演 開場14:30 / 開演15:30  第3公演 開場18:00 / 開演19:00 DAY2:2025年10月26日(日)  第1公演 開場10:00 / 開演11:00  第2公演 開場13:30 / 開演14:30  第3公演 開場17:00 / 開演18:00  ※公演時間は約90分程度を予定